平成医療福祉グループ
総合研究所/research.hmw

グループ特別養護老人ホーム4施設が参加した国際共同研究による5本目の論文が、国際学術誌に掲載されました

2025/12/15

平成医療福祉グループの特別養護老人ホーム4施設(ヴィラ都筑、ケアホーム葛飾、ケアホーム板橋、ケアホーム千鳥)とオーストラリアのモナッシュ大学(Monash University)との共同研究による5本目の論文が、JMA Journalに掲載されました。

今回は、FRAIL-NH日本語版を用いて、施設に入所されている高齢者のフレイルの状態を調べ、介護保険の要介護度とどのように関係するかを分析しました。

入所者372名を対象として、①倦怠感、②立ち上がり/移乗、③移動、④失禁、⑤体重減少、⑥栄養/食事、⑦着衣の観点からフレイルを評価したところ、フレイルの重症度が高いほど、要介護度が高い傾向がみられました。

フレイルの状態を定期的に把握することは、日々のケアの方針を考えるうえでの手がかりとなり、必要な支援体制づくりにもつながる可能性があります。

本研究は東京薬科大学 薬剤疫学講座の浜田将太教授が中心となって実施し、HMW総研の佐方信夫所長が共著者として参画しました。

【掲載誌】
『JMA Journal』

【論文名】
Frailty Assessed Using the FRAIL-NH Scale and its Associations with Long-Term Care Needs in Residents of Japanese Nursing Homes: A Multicenter Cross-Sectional Study
(和訳:日本の施設入所者における、FRAIL-NH尺度で評価したフレイルと要介護度との関連:多施設横断研究)

【著者】
Shota Hamada, Rumiko Tsuchiya-Ito, Shin J. Liau, Yukari Hattori, J. Simon Bell, and Nobuo Sakata

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